外出先で水以外のドリンクを買わない決意

藤田紘一郎博士の「50歳からは炭水化物をやめなさい」という本を読んだら著者自身の急性糖尿病体験が書いてありました。著者は毎年夏にインドネシア医療調査に行っているということですが、そこで水分補給のスポーツドリンクを飲みすぎて急性糖尿病になってしまったのだそうです。いわゆる「ペットボトル症候群」というやつです。糖尿病は飲水病とも呼ばれ喉が渇く症状が特徴ですが、この喉の渇きをスポーツドリンクで癒そうとすると悪循環に陥ってしまうんですね。

※wikipedia解説、ペットボトル症候群
https://ja.wikipedia.org/wiki/ペットボトル症候群
 
清涼飲料水に含まれる糖分によって血糖値が急激に上がってしまったのだそうです。確かに、コンビニや自動販売機の飲み物類は無糖とか微糖と書いてあっても甘ったるい変な味がします。食品添加物も満載なのでしょう。心身の健康を害してしまうほどなら、外出先で水以外のドリンクは買わないほうが良いのではないかという結論に至りました。自動販売機の前で「何を買おうかな」と迷うのはおしまいです、思考停止して水を買うのです。

子供なんかはすぐにジュースを飲みたがりますが、何度か断って父ちゃん母ちゃんは絶対に水しか買わないと学習させればすぐに順応するでしょう。それで家族全員、炭水化物の害から逃げることができます。炭水化物から逃げましょう!

カーボラスト

ロカボ提唱者山田悟医師の「糖質制限の真実」を読みました。最新研究に基づいて、栄養学の常識が変わりつつあることに驚かされます。

※カロリー無制限の糖質制限食や地中海食が低脂肪ダイエット食よりも糖尿病患者の血糖管理をよくしていた報告
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18635428

※低脂肪食の方が中脂肪食よりも中性脂肪を増加させ、中脂肪食の方が低脂肪食よりもリポ蛋白コレステロールを低下させた報告。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21291785

要するに摂取脂肪量とか、摂取カロリーとかは関係なく、摂取炭水化物量や、不飽和脂肪酸(魚油、オリーブオイル)の摂取量が鍵になるということですね。

血糖値を上げないための食事法として「ロカボ」糖質制限が提唱されていますが、炭水化物は、タンパク質や脂質や食物繊維など他の栄養素と一緒に摂取することにより血糖値の上昇が抑えられるという実験も紹介されています。最初に野菜を食べる食事法を「ベジファースト」と言いますが、他にもタンパク質や脂質も先に摂って、最後に炭水化物を少量頂く方式を、「カーボラスト」と言うんだそうです。ベジファーストは結構浸透してきていると思いますが、カーボラストはまだまだ認知が低いですね。まあ、ベジファーストもカーボラストも同じ事を言っているわけで、食事の前半は何を食べる、真ん中に何を食べる、後半に何を食べるか、常に意識しながら食事を進めて行くと、同じ量を食べても結果的に血糖値の急激な変動を回避することができるということなんですね。毎回の食事は、血糖値をコントロールする大チャンスであると考えて、常に血糖値を意識した順番で、適切な量を食べるようにすると良いですね。

5 A Day(ファイブアデイ)

https://en.wikipedia.org/wiki/5_A_Day

 
WHOの報告書で推奨された、心疾患、癌、糖尿病および肥満などの慢性疾患の予防のために、1日あたり400gの果物および野菜(ジャガイモおよび他の澱粉質塊茎を除く)を摂取する食事方法の実践方法として、1日5皿運動が米国で始まり、それが世界各国で各国の事情に合わせて変形され推進されています。もちろん脳にも良い食習慣だと思います。

※WHOの野菜果物摂取推進活動
http://www.who.int/dietphysicalactivity/fruit/en/
 
日本では、健康増進法に基づき策定された「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」が「健康日本21の野菜1日350グラム摂取目標」として策定され啓蒙推進活動が行われています。これを受ける形で、日本食糧新聞が母体となって一般社団法人ファイブ・ア・デイ協会が設立され啓蒙推進活動が行われています。
 
※健康21の野菜摂取目標350グラム

http://www.kenkounippon21.gr.jp/kenkounippon21/about/kakuron/index.html

 
※独立行政法人農畜産業振興機構の解説ページ
http://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/wadai/0409/wadai2.html

 
※一般社団法人ファイブ・ア・デイ協会のHP
http://www.5aday.net

 

※参考書籍、前田浩、最強の野菜スープ

青年期の大量飲酒により脳容積が減少する

酒は百薬の長と言いますが、猛毒アセトアルデヒドを生じるアルコールは百害あって一利なしという意見もありますね。適度のアルコールによりコレステロール値が下がるという研究もありますし、飲める大人なら1日350cc1缶程度の飲酒なら良いことかもしれません。

http://www.gekkeikan.co.jp/enjoy/qa/health/health04.html

 
https://www.takarashuzo.co.jp/saynoweb/hint/effect.html

 
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%BB%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%92%E3%83%89

 
他方、未成年期に大量の飲酒を継続してしまうと、それが有意に脳容積の減少を招き、一生の影響をもたらしてしまうという研究がありますので要注意です。

※青年期の大量飲酒が脳容積の減少を招くと報告する論文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4061267/

この研究では、米国の12~17歳の40名の被験者に対して、最初にMRI画像を撮影し、定期的に「飲酒をしているか」インタビューし、大量飲酒に移行した被験者も含めて3年後のMRI画像も撮影し、飲酒の影響を検査したものです。

※大量飲酒に関するカハラン分類
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3410943/figure/F1/

大量飲酒の定義ですが、毎日2杯飲み続けるのは大量飲酒という定義になってしまうようです。毎日缶ビール1本はギリギリセーフでしょうか。休肝日を決めろと良く言いますが、1日おきが良いですかね。7パーセントとか9パーセントのストロングタイプは良くないですね。3パーセントの「ほろよい」とか、4.5パーセントとか、5パーセント程度に抑えるのが良さそうですね。日本酒なら200cc缶を2人で半分ずつ飲むのが良いかもしれません。

サントリーほろよい

菊水ふなぐち一番しぼり

紅茶より緑茶で記憶力向上

※カタツムリにおける紅茶と緑茶の長期記憶形成に関する論文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30214677
 
みなさんは喫茶店などで、お茶を注文するときに、紅茶と緑茶のどちらを注文しますか?日本人の我々は、緑茶はいつでも飲めるからと紅茶を注文することが多いのではないでしょうか。しかし、カタツムリの実験で、普通の池の水よりも、紅茶よりも、緑茶の方が長期記憶形成(LTM)が促進されたという実験報告がありました。同じ茶の葉から造られているのに違いが観察されたわけです。しかし、紅茶にも緑茶に比べて良い点があるのかもしれません。記憶力増強には役立たないけれど、その代わり、リラックス効果は逆に高い可能性もありますね。

この論文では、この事実1点だけが報告されています。なぜそうなるのか(作用機序)までは分かりません。人間の場合にも同様の効果があるのかも分かりません。しかし、研究論文(実験報告)というのは、ひとつの実験方法で、ひとつの結論が出れば十分存在価値がありますね。スモールステップで、次の実験論文に引き継いで行けば良いんですね。我々の日常生活でも、ほんの少しでも、紅茶よりも緑茶が良いのか、という認識が追加されれば認知機能の維持に役立つと思います。

伊藤園、緑茶パック