ミネラル

ミネラルは、人の代謝に必要な栄養素のうち、炭水化物、脂質、タンパク質に含まれない微量元素です。自然界で土や水に含まれ、動植物に取り込まれ、食物の中にも含まれています。ミネラルは様々な代謝や合成に使われる材料や酵素となります。ヒトの代謝に必要なミネラルを必須ミネラルと言い、13種類あります。

ミネラルに関する書籍リスト

不足しやすい必須ミネラル

鉄・・・血液に含まれるヘモグロビンの材料、全身に酸素を運び、全身の細胞の代謝に役立つ。神経伝達物質の合成に必要な補酵素でもあり、鉄分不足でうつ病リスクが高まるという研究もあります。ピロリ菌増殖に鉄分が消費され、ヒトの鉄分吸収を阻害し血欠乏を招くので、ピロリ菌除去で、うつ改善するという研究があります。成人女性は月経により毎月30mg程度の鉄分が失われるため、吸収率を考慮すると男性よりも毎日3mg多く摂取する必要があります。鉄分は、全粒粉、そば粉、玄米、レバー肉、アサリ、シジミ、海苔、ひじき、カレー粉、ピュアココア、抹茶、胡麻、ナッツ類、大豆、梅干、干し葡萄などで摂取できます。動物性食品に含まれるヘム鉄の方が、植物性食品に含まれる非ヘム鉄よりも2倍以上吸収率が高くなっています。非ヘム鉄はビタミンCと一緒に摂取することによりヘム鉄に還元されるので吸収率が高まります。なお、未成年女子の摂取基準は成人男女よりも多くなっていますので注意が必要です。

亜鉛・・・200種類以上の酵素に含まれ、代謝に必須のミネラル。不足するとキレやすくなる、うつ症状を招く、という研究もあります。牡蠣、牛肉、レバー肉、パルメザンチーズ、ココア、抹茶などで摂れますが、射精により失われるので成人男性で不足することもあります。

マグネシウム・・・約300種類の酵素反応に使われ、代謝に必須のミネラル。アルコール摂取により尿のマグネシウム濃度が上昇するので欠乏症の原因となり、神経精神障害のリスクが高まります。ストレスで飲酒するのは悪循環の始まりです。マグネシウム不足が糖尿病の原因になり得るとするマグネシウム仮説も提唱されています。海藻類、豆類、ナッツ類、未精製穀類で摂れます。

カルシウム・・・骨の材料。不安やイライラを抑える精神安定効果があるとされるミネラル。

カリウム・・・ナトリウム排出を促進し、高血圧を防止する機能があります。カリウムイオンは神経細胞の電位の源泉であり、それが伝達して様々な精神作用が生まれます。

欠乏しにくい必須ミネラル

銅・・・ヘモグロビン合成に使われ、鉄の利用効率を高める。
リン・・・骨形成。補酵素でもある。
マンガン・・・骨形成。現代日本人では欠乏しません。
セレン・・・抗酸化作用。現代日本人では欠乏しません。
ナトリウム・・・塩です。現代日本人では欠乏しません。
クロム・・・インスリンの働きを助ける。未精製穀物で摂れる。現代日本人では欠乏しません。
モリブデン・・・酵素構成元素。現代日本人では欠乏しません。
コバルト・・・ビタミンB12構成元素。魚介類・肉類から摂取可能。
ヨウ素・・・甲状腺ホルモン。現代日本人では欠乏しません。
バナジウム・・・脂質代謝。所要量未設定。

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森永、ミルク生活プラス

冨澤商店、純ココア

仙台勝山館、MCTオイル

味の素、おなかすこやかオリゴ