ハミガキで認知症を予防せよ!

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成人の歯を失う原因1位は、虫歯じゃなくて歯周病(歯槽膿漏)ですね。歯肉炎です。その歯周病がアルツハイマー病や認知症やウツ病の原因になるかも知れないという報告があります。他にも、心疾患や、高血圧や、糖尿病や、不妊症など、全身状態との関連性が示唆されています。歯肉炎がそんなに沢山の病気と関係しているとは驚くしかありませんね。

※歯周病と妊娠高血圧の関係を報告する論文

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23106508

※歯周病と早産および乳児死亡率の関係を報告する論文

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18724864

※歯周病管理が血糖管理に役立つ可能性を指摘する論文

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21196866

※歯周病とアルツハイマー病の関係を報告する論文

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25491073

※うつ病と歯周病の関係を報告する論文

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29360293

※糖尿病が歯周病の危険因子であることを報告

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17006586

※歯周病と乳がんの関係を報告する論文

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20960226

※歯周病と心血管疾患を関連付ける炎症メカニズム

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23631584

つまり、歯肉炎で慢性的に炎症が発生していることが、身体の他の場所における免疫反応や炎症にも影響している可能性があるというのです。歯肉炎で出血している場合は、歯周病の原因菌が血液に混入して全身に循環することになります。それが身体に良いわけがありませんね。

歯周病対策を3つ御紹介します。

1、PMTC専門的機械的歯面清掃いわゆる歯石取り

超音波器具などを使って歯周ポケットを清掃して貰います。3ヶ月に1度は歯科医院に通いましょう。歯石を取って貰うのですが、それだけでなく「全身ケア」をして貰うつもりで通って下さい。

2、デンターシステマによる歯周ポケット清掃

「歯周ポケットに歯ブラシを入れて歯根膜を刺激する」、という感覚を体得しましょう。「あ、入ってるな」という実感です。歯周ポケットに入るために、歯ブラシの毛先が細いものを選びましょう。歯ブラシは5ミリ程度しか動かしません。ライオンさんのデンターシステマの柔らかめを推奨します。特に夜の就寝前の歯周ケアが非常に大切です。歯周病菌を殺菌できる洗口液も併用して下さい。

3、歯肉と歯根膜のマッサージ

指で歯肉をまんべんなくやさしく押します。歯の根元の「歯根膜」が刺激されていることを感じて下さい。上記のPMTCの際に、歯科医や歯科衛生士さんにやり方を教えて貰うと良いでしょう。

※推奨商品

 サトウ製薬、アセス

小林製薬、生葉

システマ、やわらかめ

ビタミンDでMMSEスコアを上げろ!

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認知症の簡易試験でMMSEミニメンタルステート検査というものがあり、10分程度の簡単な試験で認知機能を調べることができます。米国のフォルスタインらが入院患者の認知障害を測定する目的で作り1975年にJournal of Psychiatric Researchの12巻で公表しました。認知症のスクリーニングテストとしては、世界的にもっともよく活用されています。30点満点の11の質問からなり、見当識、記憶力、計算力、言語的能力、図形的能力などをカバーする。24点以上で正常と判断、10点未満では高度な知能低下、20点未満では中等度の知能低下と簡易診断されます。「きょうの日付を言って下さい」「日本の総理大臣の名前を答えて下さい」というような質問があります。

この認知症スコアと、血中ビタミンD濃度が正比例するという研究論文があります。

※軽度のアルツハイマー病患者の認知機能に対するビタミンDの効果を報告する論文

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31773862

台湾で、軽度アルツハイマー症146人の患者(男性68人、女性78人、平均年齢79.1才)に対して、血中ビタミンD濃度検査と、MMSE検査を行ったところ、MMSEスコアとビタミンD濃度には正の相関関係が認められたということです。ビタミンD濃度が高ければ高いほど認知機能が高いという驚きの結果です。

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ビタミンDは、きくらげ、舞茸、シラス干し、鮭、いわし、サンマ、カツオなどに含まれますが、日光浴でも生合成されます。冬でも肌の露出を増やして日光浴することが大事ですね。勿論サプリメントも併用すると良いでしょう。

※参考食品

大塚製薬、ビタミンD

アサヒ、カルシウム・マグネシウム・亜鉛・ビタミンD

パレオダイエット

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パレオは旧石器時代のことで、旧石器ダイエット(Paleolithic diet、原始人食)、hunter gatherer diet(狩猟採集社会食事法)、caveman diet(穴居人ダイエット)とも呼ばれます。旧石器時代の野草と野生動物を中心とした食生活に回帰することを目指すダイエットです。

1万年前の農耕革命によりコメ・小麦・トウモロコシなどといった穀物(炭水化物)を中心とした食生活が広まり、また牧畜により乳製品やブタ・ウシ・ヒツジなどの獣肉を大量に摂取するようになり、肥満や生活習慣病を招いたのではないかという洞察から、パレオダイエットは旧石器時代の食事に立ち返ることを念頭に置き、農耕や牧畜に頼らず、日常的に簡単に入手できる魚介類、鳥類、小動物、昆虫、卵、野菜、キノコなどの菌類、根菜、ナッツ類などを中心とした食生活に回帰させます。旧石器時代に自然界から容易に入手できなかった穀物、豆類、乳製品、芋類、食塩、砂糖、加工油は原則的には避けます。

当然、カロリーの過剰摂取も回避されるべきことになります。現代の一般的な外食産業や弁当類を含む加工食品は全てアウトと言って良いでしょう。農耕や牧畜が始まる前の狩猟採集民の暮らしに回帰しますから、食べる量も少なくなります。BMIは20以下が原則でしょう。各身長におけるBMI20の体重を列挙します。

1.5m×1.5m×20=45kg

1.6m×1.6m×20=51.2kg

1.7m×1.7m×20=57.8kg

1.8m×1.8m×20=64.8kg

パレオダイエットは、精製穀類(白米、精白小麦)などを避けるという食生活ですから、糖質制限ダイエットの一種であると言えます。糖質制限原始人食により、脳由来神経栄養因子BDNFを増加させ認知機能を高めることを報告する研究もあります。

※運動併用した糖質制限パレオダイエットにより認知機能が高まった報告

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31700717

これは、1日50g未満の炭水化物(ごはん1杯分)に、60秒間のサイクリングマシンを10回繰り返すことを、週に3回以上で、4週間継続することにより、脳由来神経栄養因子BDNFが38%増加し、認知機能の自覚症状が16%改善したという報告です。同時に体脂肪率、空腹時血糖値、中性脂肪、インスリン感受性を改善させたということです。

それでも「過ぎたるは及ばざるがごとし」と言いますので、やり過ぎは禁物でしょう。当サイトが推奨する方式は、夕食の炭水化物をカットする食生活です。

※参考書籍

鈴木祐、パレオダイエットの教科書

奥井識仁、Dr.奥井式 原始人ダイエット