論文発表:うつ病原因遺伝子発見

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慈恵医科大学のウイルス学講座・近藤一博教授らが、うつ病の原因遺伝子を発見し、論文がiScience誌(Cell Press)に掲載されました。

https://www.cell.com/iscience/fulltext/S2589-0042(20)30372-2#%20

今まで、ヒトの遺伝子の中にはうつ病の原因となる遺伝子は発見されていませんでしたが、ヒトと共生する微生物を含む遺伝子(メタゲノム)に研究対象を広げてうつ発症との相関関係を調べたところ、ほとんど全てのヒトに潜伏感染しているヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)の遺伝子SITH-1がストレスレジリエンスを低下させることで、うつ病を発症させることが発見されたということです。

SITH-1のうつ病発症におけるオッズ比は12.2倍、頻度は79.8%であり、極めて効果の大きな遺伝子であるということです。

ヘルペスウイルスといえば帯状疱疹やクチビルに出来るブツブツ(口唇ヘルペス)ですね。風邪を引いたあとに出来やすいことから「風邪の華」と呼ばれます。ヘルペスウイルスが活性化すると、うつ発症リスクも高まることが分かったのです。

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そうであれば、ヘルペスウイルスが増殖するような環境を回避できれば、うつ病も回避出来る可能性が高まることになります。

ということで、「疲労回復」「睡眠改善」に役立つような食事を摂ることでウツ病予防をすることができる可能性が分かったのです。疲労回復や睡眠改善できるような栄養成分や食材は、ブレインフードの性質を持っていることになります。勿論、規則正しい睡眠や、軽い有酸素運動や、ぬるめの15分入浴や、精神的ストレス軽減も大切です。

※疲労回復食材・栄養成分

・BCAAアミノ酸(マグロ、カツオ、鶏ムネ肉)

・イミダゾールペプチド/カルノシン(マグロ、カツオ、鶏ムネ肉、鶏ササミ、豚肉、うなぎ)

資料:(公財)日本食肉消費総合センター「お肉のあれこれミニ事典」
日本食肉消費総合センター「お肉のあれこれミニ事典」より

・代謝促進=クエン酸(レモン、黒酢、梅干し)

・代謝促進=ビタミンB群(レバー、ニンニク、納豆)

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※睡眠改善食材・栄養成分

・GABA(ガンマアミノ酪酸、グルタミン酸から生合成、コンブ、チーズ、緑茶、シイタケ、トマト、魚介類)

・グリシン(エビ、ホタテ、イカ、カニ、カジキマグロ)

・テアニン(グルタミン酸誘導体、玉露緑茶)

※参考論文、睡眠改善食品~機能性表示食品成分グリシンを中心として

https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/52/6/52_530/_pdf

※参考記事、テアニンのおはなし(太陽化学)

https://www.taiyokagaku.com/lab/theanine_story/

※参考食材

アサヒ、ネナイト

RelaCare

アミノバイタル クエン酸チャージウォーター


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