認知症の簡易試験でMMSEミニメンタルステート検査というものがあり、10分程度の簡単な試験で認知機能を調べることができます。米国のフォルスタインらが入院患者の認知障害を測定する目的で作り1975年にJournal of Psychiatric Researchの12巻で公表しました。認知症のスクリーニングテストとしては、世界的にもっともよく活用されています。30点満点の11の質問からなり、見当識、記憶力、計算力、言語的能力、図形的能力などをカバーする。24点以上で正常と判断、10点未満では高度な知能低下、20点未満では中等度の知能低下と簡易診断されます。「きょうの日付を言って下さい」「日本の総理大臣の名前を答えて下さい」というような質問があります。
この認知症スコアと、血中ビタミンD濃度が正比例するという研究論文があります。
※軽度のアルツハイマー病患者の認知機能に対するビタミンDの効果を報告する論文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31773862
台湾で、軽度アルツハイマー症146人の患者(男性68人、女性78人、平均年齢79.1才)に対して、血中ビタミンD濃度検査と、MMSE検査を行ったところ、MMSEスコアとビタミンD濃度には正の相関関係が認められたということです。ビタミンD濃度が高ければ高いほど認知機能が高いという驚きの結果です。
ビタミンDは、きくらげ、舞茸、シラス干し、鮭、いわし、サンマ、カツオなどに含まれますが、日光浴でも生合成されます。冬でも肌の露出を増やして日光浴することが大事ですね。勿論サプリメントも併用すると良いでしょう。
※参考食品
大塚製薬、ビタミンD
大塚製薬、マルチビタミンミネラル(ビタミンD10μグラム)
※参考記事
ビタミンD仮説
ビタミンDは万能薬?
ビタミンDで花粉症対策
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