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奥深きグラスフェッドの世界

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グラスフェッド grass fed は、草を食べさせたという意味で、昔ながらの放牧酪農・畜産の食べ物を意味します。反対語は、牛舎で穀類を与えられて育ったグレインフェッドgrain fed です。トウモロコシや大麦や大豆などの人工飼料を与えられて育った牛肉や乳製品です。現代人の我々が普通に日常生活を送っている場合は、ほとんどが「グレインフェッド」の牛肉や乳製品を食べていることになりますが、日本の酪農・畜産家も何人かグラスフェッドに挑戦しています。

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豪州産の牛肉やラム肉の半分程度と、ニュージーランド産の牛肉やラム肉はグラスフェッドになっています。基本的に、「ニュージーランドの肉はグラスフェッド」と考えて間違い無いでしょう。

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グラスフェッドの牛肉や乳製品の特徴は、「オメガ3脂肪酸が多くオメガ6脂肪酸が少ない」、「運動しているので赤身が多く低カロリー」ということになります。ベストセラー「シリコンバレー式自分を変える最強の食事」では、グラスフェッドバターを入れたバターコーヒーが提案されています。

※グラスフェッドビーフとグレインフェッドビーフの脂肪酸組成表

https://nutritionj.biomedcentral.com/articles/10.1186/1475-2891-9-10/tables/2

こちらの表によると、オメガ6÷オメガ3の数値は、次のようになっています。研究者名、論文発表年、牛の種類、牧草牛のオメガ6÷オメガ3比、穀物牛のオメガ6÷オメガ3比の順番です。

Alfaia他, 2009, Crossbred steers、Grass1.77、Grain8.99
Leheska他, 2008, Mixed cattle、Grass2.78、Grain13.6
Garcia他, 2008, Angus steers、Grass1.72、Grain10.38
Ponnampalam他, 2006, Angus steers、Grass1.96、Grain3.57
Nuernberg他, 2005, Simmental bulls、Grass2.04、Grain8.34
Descalzo他, 2005, Crossbred steers、Grass3.72、Grain5.73
Realini他, 2004, Hereford steers、Grass1.44、Grain3.00

穀物牛を食べることはコーン油(オメガ6脂肪酸)を飲んでいるのと同じことかもしれません。穀物牛は一種の加工食品と言えるのかもしれません。

牧草牛も鉄分やタンパク質などの栄養は豊富ですからダイエット食に向いていると言われます。良いことづくめに見えますが、唯一、高価であることが難点ですね。普通の牛肉や乳製品の量を減らしたり、オメガ3脂肪酸の魚類やエゴマ油を沢山摂れば良いのではないかと思ってしまいました。

※参考記事

オメガ3を増やしてオメガ6を減らせ!

※参考食材

富澤商店、グラスフェッドバター

ミートガイ、グラスフェッドビーフ

※参考書籍

デイヴ・アスプリー、シリコンバレー式自分を変える最強の食事

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