竹村牧男、良寛その仏道、青土社
良寛さまの本を読むと心が癒されますね。だからこれは「良寛セラピー」「良寛療法」なんでございます。良寛の漢詩や和歌や書道やエピソードを味わうという活動でございます。良寛さまを知ったのは、昔むかーし、書道家の榊莫山先生がやっていたNHKの番組で良寛の書を絶賛していたからですね。それ以来、良寛展がありますと、良寛の書を見に出かけたりします。瞬発力のある自由自在な筆跡に感嘆し、癒されます。
有名な漢詩をご紹介致します。
生涯慵立身 生涯身を立てるにものうく
騰騰任天真 とうとうと天真に任す
嚢中三升米 嚢中三升の米
炉辺一束薪 炉辺一束のたきぎ
誰問迷悟跡 誰か問う迷悟の跡
何知名利塵 何ぞ知る名利のちり
夜雨草庵裡 夜雨草庵のうち
双脚等閑伸 双脚を等閑に伸ばす
いままでずっと出世には興味が無かった
あるがままに生きてきた
コメ袋には三升の米があるだけ
炉のそばにはたきぎが一束しかない
迷走している私の話など誰も聞きに来ない
当然私には名声のかけらもない
夜の雨が草庵に沁みてぽたぽた落ちてくる
ひまだから両足を伸ばしたりしている
なんというさわやかな境地なのでしょう!
良寛さん大好きです!
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