こちらはブレインフードのサイトですが、子供の身長を伸ばす作戦について少々調べてみましたので御紹介してみたいと思います。成長曲線を見れば分かりますが17歳までが勝負です。
とにかく寝ろ
※徐波睡眠(ノンレム睡眠)が成長ホルモン分泌増加させる報告
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35882899/
※知っておきたい子どもの睡眠
https://www.jstage.jst.go.jp/article/josm/3/2/3_127/_pdf
成長期に伸長を伸ばしたければとにかく睡眠が大切となります。夜更かし厳禁です。睡眠は身長だけでなく、成績にも良い影響を与えます。アメリカの高校生 3 千人を対象とした 20 年前の調査で、成績が良い生徒ほど十分な睡眠をとっており、就寝時刻が遅くなるほど成績が振るわないことが示されています。ノルウェーの高校生 8千人を対 象とした調査では、学力の高い生徒の特徴が検討されており、これによると、就寝時刻が早く(22 〜 23 時)、平日と休日 の睡眠時間帯のずれが小さく、睡眠時間を 7 〜 9 時間程度確保していることが学業成績の高さに関連していたそうです。
運動せよ
※成長ホルモン、アルギニン、運動の関係
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18090659/
アルギニン5~9グラムの経口摂取により安静時の成長ホルモン応答が増加すると報告されています。経口アルギニンを使用したほとんどの研究では、アルギニン単独で安静時成長ホルモンのレベルが少なくとも 100% 増加し、運動によって成長ホルモンのレベルが 300 ~ 500% 増加することが示されています。アミノ酸を摂取して運動することが必要です。
タンパク質を摂れ
骨が伸びる場所は、骨の軟骨の骨端線という部分であり、軟骨ですから、タンパク質の摂取が身長を伸ばすために必要な条件となります。タンパク質の摂取は、刺身、卵、肉、魚です。
※タンパク質摂取がインスリン様成長因子 (IGF-I)を増加させた報告
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30869114/
亜鉛を摂取せよ
亜鉛は、DNA合成や細胞分裂に必須のミネラルで、体重70kgのヒトに平均2.3g含まれますが、生物学的半減期は280日とされ、継続的に摂取する必要があります。100種類を超える酵素の活性に関与し、免疫機構の補助、創傷治癒、精子形成、味覚感知、胎発生、小児の成長など多岐にわたる機能を有するとされています。亜鉛は人体中で骨に多く含まれるので、亜鉛欠乏症は骨の形成を阻害する可能性があります。
※日本人の低身長児における亜鉛欠乏症報告
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31444966/
※亜鉛摂取により9歳児の身長が有意に伸びた報告
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5768092/
こちらの論文では、タイの140人の平均8.9歳の児童に対して、プラセボまたはビスグリシン酸亜鉛 (亜鉛元素 15 mg) を学校で 6 か月間摂取させたところ、亜鉛摂取群の子供たちは、身長が有意に高くなりました5.6±2.4対4.7±1.4 cmです。
亜鉛は、カキ、牛肉、レバー、チーズ、ココア、高野豆腐、ナッツ類、海藻類に含まれます。亜鉛は、インスタント食品に含まれるポリリン酸(キレート活性あり)の摂取や、アルコール摂取や射精でも失われます。
甘いものに注意
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34065650/
アメリカの2歳から18歳までの6116人の追跡調査で、低身長グループと高身長グループの食生活の違いが明らかになっています。
低身長グループは、ソフトドリンク、高脂肪乳製品、ケーキ、クッキー、菓子パン、パイを摂取し、
高身長グループでは、低脂肪乳製品、お茶、および低カロリーのフルーツジュースを消費する傾向がありました。
リンと塩分に注意
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11256893/
10歳のデンマーク児童の調査で、カルシウムとタンパク質の摂取は骨密度と正の相関がありました。逆に、リンとナトリウム摂取については負の相関がありました。リン(乳化剤やph調整剤などの食品添加物など)と塩分の摂取は骨の成長にマイナスになるようです。
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