漢方では体の状態を総合的に考えるので病原菌やウイルスを撃退する薬を投与するという考え方ではなく、感染症全般に対する免疫力を高めて対応する戦略を取るのだそうです。
そして医食同源、毎日の食事の中でも、体を温めたり熱を取ったりして感染症を予防したり、乗り越えていこうとする考え方で対応します。
従って、冬の時期に新型コロナやインフルエンザに対策するには、体を温める食材を重視して摂取するということになりますが、それは同時に体を冷やす食材を回避するということでもあります。つまり、冬の時期の健康を維持するためには、体を温める食材と冷やす食材を暗記して、食生活に活かしていかなければなりません。食生活で感染症対策ができていれば感染しても重症化の予防になることが期待できます。
※参考論文、中国薬膳調理のための食材分類
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh1994/11/3/11_3_277/_pdf/-char/ja
・最重要=5つの熱性食材
(トウガラシ、コショウ、山椒、良姜、カラシ)これは食卓に常備して冬はいつも振り掛けましょう。
・必修の温冷食材
・体を温める穀類=もち米、玄米、みそ
・体を冷やす穀類=うどん、パン、パスタ、そば
・体を温める肉魚=鶏肉、羊肉、カツオ、ブリ、サバ、イワシ、マグロ
・体を温める飲み物=シナモンコーヒー、ジャスミンティー、酢
・体を冷やす飲み物=ビール、茶、麦茶
・体を温める野菜=ニンニク、ショウガ、ネギ、かぼちゃ、ニラ、コンニャク、もやし、らっきょう
・体を冷やす野菜=ほうれん草、なす、だいこん、きゅうり、レタス、トマト、セロリ
・体を温める果実類=梅、桃、あんず、プルーン、クリ、くるみ、さくらんぼ、オレンジピール(ミカンの皮、陳皮)
・体を冷やす果実類=みかん、バナナ、りんご、ナシ、スイカ、いちご
・実践編
サラダは要注意ですね。体を冷やす野菜が多いです。体を冷やさないサラダ野菜はキャベツです。冬はキャベツを多めに食べましょう。ニンニク、ショウガ、ネギは、体を温める3大野菜です。
穀類は、うどん、蕎麦、パスタ、パンは体を冷やすので夏季中心で、冬はモチや玄米の比重を増やしましょう。
おかずは、鶏肉、羊肉、カツオ、ブリ、サバが温まる食材ですから、これをローテーションで食べましょう。基本的に魚類は体を温める食材です。
酒類は、ビールが体を冷やすので夏に飲み、それ以外のものを冬季に飲むようにしましょう。少量のアルコールは血行促進します。
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