雑誌とかテレビとかで「1日1万歩」が推奨され実際に万歩計をつけて頑張っている中高年の方も多いと思いますが、「ゆっくり歩いても意味ないよ」という衝撃の研究論文が発表されました。
※毎週50分の早歩きで健康スコアが上昇すると報告する論文
https://www.mayoclinicproceedings.org/article/S0025-6196(19)30473-2/abstract
平均65歳の679人の被験者に、5ヶ月のインターバルウォーキングトレーニングを実施して、最高酸素摂取量推定値(VO2peak)や生活習慣病スコア(lifestyle-related disease (LSD) score)を測定したところ、平均して、最大酸素摂取量が14パーセント増加し、生活習慣病スコアが17パーセント低下したということです。
インターバルウォーキングトレーニングは、最大酸素摂取量(最もキツい有酸素運動)の70パーセント以上の運動を3分間継続し、最大酸素摂取量の40パーセントの運動を3分間行うという6分間のセットを1日5回やることを、週4回以上行うことです。このトレーニングを5ヶ月継続して、被験者の週ごとの早歩き時間は平均88分で、普通の歩行時間は平均100分になりました。
週あたりの早歩きの時間で見ると、早歩きの時間が50分までは比例して最大酸素摂取量と生活習慣病スコアが改善するが、それ以上早歩きの時間が増えても改善は見られませんでした。また、普通の歩行時間や総歩行時間の増加は、最大酸素摂取量と生活習慣病スコアの改善に繋がりませんでした。
この研究結果から、早歩きの重要性が再確認されたのですが、週に50分の最大有酸素運動というのは、1日あたり約7分の最大有酸素運動ということになります。出掛ける際の運動として考えますと、3分半の早歩きで往復するということになります。
最大酸素摂取量の7割以上の早歩きというのは、どのようにやれば良いのでしょう。ちょっと分からない場合は面倒ですから、もうジョギングしちゃっても良いと思います。軽いジョギングで3分半(約200秒)走ってしまえば良いのです。
※参考書籍
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