ビタミンB1の抗ASD作用

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12195231

自閉症スペクトラム(ASD,発達障害)児のフルスルチアミン(ビタミンB1誘導体)による治療法の予備的研究を報告する論文があります。

Screenshot of takeda-kenko.jp

じゃあビタミンB1を摂れば良いのかと思いますが、ビタミンB1を摂っても血中濃度はさほど上がらないんですね。ビタミンB1を補うにはフルスルチアミンというニンニク由来のビタミンB1誘導体を摂取した方が断然効率が良いわけです。また、上記論文では、フルスルチアミンの摂取により、ASD児の尿中から、ヒ素、水銀、カドミウム、鉛が検出されたということです。これは有害物質の排出が促進されたことを意味しますね。ビタミンB1によって体内の代謝が促進され、有害物質の排出が促進されたと解釈できます。

フルスルチアミン製剤を発売している武田のアリナミンの効能欄には、「筋肉痛、関節痛、神経痛、手足のしびれ、便秘、眼精疲労の緩和」と記載されています。神経の伝達を良くするということであれば、脳神経の伝達が良くなる可能性もあると思いました。そのことが上記ASD児に関する論文で実験されているのでしょう。脳神経の改善は、児童だけでなく高齢者を含めた全年齢に期待できますね。今後の追加研究が待たれるところです。

武田、アリナミンA

投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: