マクロビオティック

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いわゆる「玄米菜食主義」と言われるマクロビオティック食ですが、医学・栄養学的にはどのように評価されているのでしょうか。

※マクロビオティック食の栄養と抗炎症性を報告する論文

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26212923

こちらの論文によれば、マクロビオティック食は、脂肪摂取量が少なく、食物繊維が多く、微量栄養素も多いと分析されています。ビタミンD、ビタミンB12、カルシウムを除いて、推奨摂取量を満たすか、これを超えています。ビタミンDはキノコ類と魚介類で摂れますし、ビタミンB12は魚介類と海藻類とレバー肉で摂れます、カルシウムは魚介類や乳製品で摂れます。マクロビ食に魚介類を加算することは合理的な作戦と言えます。

また、マクロビ食は、近年開発された抗炎症指数を用いた抗炎症性の試算によれば、一般的な食事よりも抗炎症性の高い食事になっていると評価されます。

但し、玄米摂取量が多ければ血糖値の上昇は免れませんので、糖質制限ダイエットの観点で見れば糖質過多の食事と評価される可能性もあります。摂取する炭水化物を未精製の玄米などに置き換えることは良いとしても、菜食主義にこだわって必須アミノ酸や必須脂肪酸の摂取がおろそかになってしまうことは良くないでしょう。

従いまして、ブレインフードの観点で言えば、未精製穀物を摂取することは推奨できますが、糖質制限も併用すべきですから、朝と昼の炭水化物を未精製穀物に置き換え、夕食では未精製であっても穀類は摂取しないという作戦を推奨したいと思います。

 


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