読んでみたんですよね、「脳にいい食事大全」、そうしたら、「グルタミン酸ナトリウムを避ける」と書いてあって驚きました。いわゆる「うまみ調味料」というやつですね。昆布から発見された「うまみ成分」をナトリウム塩として精製したものですね。
※文部科学省、食品成分データベースより
https://fooddb.mext.go.jp/ranking/ranking.html
主な食品のグルタミン酸含有量(100gあたり)
うまみ調味料25000mg
パルメザンチーズ9900mg
カツオ節9800mg
固形ブイヨン8900mg
きなこ7300mg
味付けのり7000mg
豚ヒレ肉5900mg
鶏ムネ肉5800mg
牛ヒレ肉4500mg
これを見ますと、例えば豚ヒレ肉50gを食べますと2950mgのグルタミン酸を摂ることになるんですね、約3グラム。うまみ調味料に換算すると12グラムですか。これくらいの量であれば食品からも摂っているわけで、毛嫌いする必要も無いとは思いますが、高純度のグルタミン酸ナトリウムを大量摂取しますと、偏頭痛の原因になるという論文もありますから要注意ですね。頭痛がするというのですから、脳に良くないことだと推測されますね。
※参考論文、150mg/kgのMSG摂取により頭痛と筋肉痛が観測された論文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19438927
しかし、150mg/kgとは、体重60kgで9000mgつまり9グラムのグルタミン酸ナトリウムですから尋常な量ではありません。普通の食事をしているだけなら大丈夫じゃないでしょうか。加工食品とか、化学調味料とかを多用しなければ大丈夫だと思います。手間が掛かりますけど昆布やカツオ節そのものを使ってダシをとれば安心ですし、うまみ調味料だって使い方を間違えなければ大丈夫でしょう。ほんの少し使うようにすれば良いんですね。