うつ病の人が陥りやすい11のマイナス思考が列挙されていました。繰り返し同じ事を考えてしまうことを自動思考(スキーマ)と言うんだそうです。家族やカウンセラーが、対象者の自動思考について話し合って、おかしな点を指摘したり、実際の行動で検証してみたりしながら修正していく技法を認知行動療法と言います。
※国立精神・神経医療研究センターHPより認知行動療法とは
http://cbt.ncnp.go.jp/guidance/about
※wikipedia 認知行動療法
https://ja.wikipedia.org/wiki/認知行動療法
1、全か無かの思考。オールオアナッシング、完璧主義ですね。そんなに世の中割り切れるものじゃないですよねと話し合う。
2、自責思考。良くないことはすべて自分の欠点やミスのせいだと責める。仕方なかったのでは?他の原因もあるでしょ?
3、破局化思考。将来を悲観してしまう。明日のことや、将来のことなんて分からないよ?
4、情動的推論。その場の感情で悪い方向に推論を働かせてしまう。冷静に考えてみよう。悪いこともあれば良いこともあるよね?捨てる神あれば拾う神ありというし。
5、「べき」思考。かくあるべきという理想の姿と自分との乖離に悩む。そんなの無理無理、ベストを尽くせばそれで良いじゃない?
6、選択的問題化。細かい事項について否定的側面に固執してしまう。重箱の隅をつつくような問題。全体ではどうなっているか、見直してみようよ。大局的にみるとどうなの?
7、肯定的側面の除外。良いことに目をつむり悪いことばかり考えてしまう。ちょっと待ってよ、こういう良いこともあるじゃない?あれも、これも、良いことだよね?
8、過度の一般化。隣人知人の良い点を捉えてみんなそうなのに、自分はダメであると決めつけてしまう。そのひとはたまたま良かったんじゃないの?みんなそうかは分からないよね?きちんとしたデータに基づいて考えてますか?
9、過大評価と過小評価。ほめられているのにけなされていると受け取ってしまう。良いことを過小評価していないか、悪いことを過大評価していないか?
10、ラベリング。私は老人性うつ病で死ぬまで治らないと決めつける。どうしてそんなこと分かるの?その診断が正しい保証はある?病気の程度がどうなのか、毎日変化するし分からないでしょ?
11、飛躍的推論。咳が止まらないから肺ガンかもしれない、などと考えてしまう。そんなわけないでしょ。普通は風邪だよね。1週間何も考えず養生して過ごしてみよう。それからまた考えませんか?
よく考えますと、友達同士とか、家族間で、励まし合ったりするときに自然に会話している内容にも思われます。そういうプラス思考の会話、毎日工夫して積み重ねていくと良いですね。