はい、基礎代謝というのは聞いたことがあるのですが、最近の厚生労働省の食事摂取基準では基礎代謝よりも、「推定エネルギー必要量」という数値が念入りに計算されているんですね。2015年食事摂取基準より引用します。
※厚生労働省、食事摂取基準2015年
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000041824.html
なんとも興味深い数値です。糖質制限ダイエットも流行ってますが、単純にカロリー摂取がこの数値を下回ればどんどん脂肪燃焼して体重が減っていくんですね。
自分の年齢の数値を表から見つけて、頭に叩き込んで下さい!この数値を3で割れば1回の食事の摂取カロリー目安が分かりますね。子供の学校の給食メニューなんかを見ると学年毎に摂取カロリーが変わっており、栄養士さんが一生懸命計算してカロリーを変えているんだなと感心致します。大人には給食は無いので自分で計算しないといけませんね。外食に行った場合は600キロカロリー以下のメニューを探して注文すると良いでしょう。
食事摂取基準報告書によると、肥満者は身体活動レベルが低い傾向があるそうです。活動レベルが低いから肥満になるのか、肥満になると身体活動レベルが低くなるのか、分かりませんが、相互にスパイラルのように悪影響を及ぼしていますね。悪循環ですね。「肥満になるとカラダを動かすのが面倒くさくなる」、はい、この感覚、体験したことありますよ!
健全なる精神は健全なる身体に宿る(古代ローマ詩人ユウェナリス)と言いますから、脳の健康のために適正体重を維持したいものです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ユウェナリス
いくつか気付いた点を列挙しますので参考にして下さいね。
1、男性より女性の方が2割ほど必要エネルギーが少ない。つまり、男女で同じ物をたべていると、女性はどんどん太る。
2、男子のピークは15~17歳(高校生)だが、女子のピークは12~14歳(中学生)である。第二次性徴で大人のカラダを作り上げるのにカロリーが必要なのですね。この年齢の子供には、どんどん栄養を与える必要がありますね。
3、高齢70代になると必要エネルギーは8~9歳(小学3年生)と同程度である。
4、中高年50~69歳では必要エネルギーは10~11歳(小学校高学年)と同程度である。
5、身体活動レベルによって3割ほど必要エネルギーが変化する。座って仕事する人はレベルⅠと考えて間違いないでしょう。外食の「大盛り無料」とはレベルⅢの人向けですかね。