善玉脂質である不飽和脂肪酸が豊富なことから「森のバター」「バターフルーツ」とも呼ばれるアボカドに、様々な健康作用があることが分かってきました。
※ハス種アボカドの栄養成分と健康作用報告
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23638933
ハス種のアボカドは最も一般的な市販のアボカド栽培品種ですが、さまざまな必須栄養素と重要なファイトケミカルが含まれています。NHANES(米国国民健康栄養調査 National Health and Nutrition Examination Survey)の分析によると、平均消費量はアボカドの半分で(68 g)次の栄養成分を含んでいます。
- 食物繊維(4.6 g)
- 全糖(0.2 g)
- カリウム(345 mg)
- ナトリウム(5.5 mg)
- マグネシウム(19.5 mg)
- ビタミンA(43μg)
- ビタミンC(6.0 mg)
- ビタミンE(1.3 mg)
- ビタミンK1(14μg)
- 葉酸(60 mg)
- ビタミンB-6(0.2 mg)
- ナイアシン(1.3 mg)
- パントテン酸(1.0 mg)
- リボフラビン(0.1 mg)
- コリン(10 mg)
- ルテイン/ゼアキサンチン(185μg)
- フィトステロール(57 mg)
- 不飽和脂肪酸(6.7 g)
- 114 kcalまたは1.7 kcal / g
アボカド油は、71パーセントの一価不飽和脂肪酸(MUFA)、13パーセントの多価不飽和脂肪酸(PUFA)、および16パーセントの飽和脂肪酸(SFA)を含み、脂質代謝を改善し、脂溶性ビタミンとファイトケミカルの生物学的利用能を高めるのに役立つとされています。アボカドは他の果物野菜類と一緒に摂ると効果的になるわけです。その他、アボカドの摂取が心血管の健康をサポートすることを示す8つの予備的な臨床研究があり、アボカドが体重管理と健康的な老化を促進する可能性があることを示唆する研究もあります。血流を改善するということは脳機能維持にも役立つと考えることができます。アボカドはスーパーフードであり、ブレインフードでもあるわけです。
※アボカド抽出物による前立腺癌細胞増殖の阻害報告
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15629237
この論文では、一般的に消費されているハス種アボカドに含まれる、カロテノイドとトコフェロールを含むアボカドのアセトン抽出物は、生物実験により、アンドロゲン依存性(LNCaP)とアンドロゲン非依存性(PC-3)前立腺癌細胞株の増殖を阻害すると報告されています。
アボカドというと若い女性が好む食べ物という印象がありますが、前立腺ガンの予防に役立つということは、中高年男性も積極的に摂るべき食材ということになります。要するに老若男女みんなで摂るべき食材ということなんですね。スーパーでも外食でも、アボカドを見掛けたら積極的に選択して行きましょう。
※参考URL、アボカド専門店マドッシュカフェ
※参考書籍、アボカドLOVERSレシピ
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