※キリンのプレスリリース
※東大のプレスリリース
小岩井乳業と東大とキリンの共同研究で、白カビチーズのカマンベールチーズの摂取により、アルツハイマー病の原因となるアミロイドベータの脳内沈着が抑制されたことが報告されました。市販されている10種類以上のチーズを認知症マウスに与えたところ、白カビのカマンベールチーズと青カビのブルーチーズを与えたマウスだけが有意に脳の炎症を抑える効果が観察されたのです。
さらに白カビチーズであるカマンベールチーズの有効成分を探索したところ、白カビチーズに特有の「オレイン酸アミド(オレアミド)」と「デヒドロエルゴステロール」に炎症抑制作用があることが発見されたということです。
オレアミドは睡眠を途絶した猫から分離された物質で、脳脊髄液に蓄積して睡眠を誘導すると考えられています。気分障害や睡眠障害、うつの治療候補薬としても研究されているということです。
※オレアミドの神経保護作用を報告する論文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29209207
デヒドロエルゴステロールは、麹菌などに含まれる物質で、抗炎症作用があるとされています。生体内ではビタミンD前駆体として働き、紫外線に当たることでビタミンDが生成されます。ビタミンDにも抗炎症作用がありますので、白カビチーズを食べて日光に当たるという作戦が有効なのかもしれません。白カビチーズはブレインフードだったのですね!
コメントを残す