脳の健康のために腸の健康が必要ですが、何らかの原因により便秘とか下痢になってしまうことがありますね。そういうときに重症であれば病院に行って処方薬を飲むのですが、軽症の場合は食べ物で対策できれば良いですよね。
※厚生労働省、e-ヘルスネット、便秘と食事
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-010.html
家庭内の食事対策をまとめると次の通りです。勿論、沢山からだを動かして運動することは効果ありますよね。
1、食物繊維を多く含む食品を積極的に摂取し、便量を増大させ、排便リズムを回復させる。食物繊維を多く含む食品は、たけのこ・緑黄色野菜・ごぼう・こんにゃく・さつまいも・ふき・七分づき米・大豆・ひじき・かんぴょう・切干大根・寒天など。
2、冷水・冷牛乳を適切に摂って、胃・大腸の反射を促す。特に起床直後の摂取が効果的です。水分は便を軟らかくして排便を容易にする働きがある。
3、適度に脂質を摂る。脂質に含まれている脂肪酸が大腸を刺激します。特に中鎖脂肪酸MCTオイルが効果的。脂質と食物繊維を同時に摂れる食品は、ポテトチップス、野菜てんぷら、バナナチップスなど。
4、適度の香辛料やアルコール・酸味類・エキス分(肉・魚のうま味分)は、排便を促します。キムチの摂取を試してみましょう。
5、糖分の多い食品は、腸管内で醗酵しやすく大腸運動を高めます。糖分の多い食品には、はちみつ・砂糖・水あめなど。
6、パイナップル・いちご・りんご・牛乳・ヨーグルト・プルーン・梅干など有機酸を多く含む食品を積極的に摂る。
7、腸管内で醗酵し、ガスを発生させやすい豆類・いも類・かぼちゃ・くりなどを摂る。
8、難消化性でんぷんが食物繊維と同様の働きをします。白米より七分づき米・胚芽米・玄米のほうが食物繊維の量も多くなり効果が高い。
※ビオフェルミン製薬、下痢対策
http://www.biofermin.co.jp/nyusankin/geri/
※キューピー、高齢期の食事・水分補給
https://www.kewpie.co.jp/know/senior/suibunhokyu/suibunhokyu_03.html
家庭内の下痢対策をまとめます。
1、水下痢レベルのときは迷わず病院へ行きましょう。脱水症状で命を落とす場合もあるとのこと。
2、下痢は身体の浄化作用ですから、安易に下痢止め薬を飲んで止めるより、安静にして回復を待つのが原則です。横になって休む。
3、飲むなら整腸剤(便秘と下痢の両方に効くタイプ)。ビオフェルミン、ザ・ガードコーワ、強ミヤリサンなど。下痢は突然やってくるので、常備薬として家に置いておくのもお勧めです。
4、下痢時は大腸からの水分吸収・ミネラル吸収がうまく行ってないので、水分補給を促す糖分やミネラルが添加されたスポーツドリンクや経口補水液なども活用しましょう。
5、冷水は腸を刺激してしまうので、体温程度に温めて摂取するのが良いです。スポーツドリンクや経口補水液を体温に温めて少量から飲むようにしましょう。
6、消化の良い食材、「おかゆ」「野菜ジュース」「すりおろしりんご」などを少量から試す。1日3食にこだわらず4回とか5回とかに分けて少量摂取する。
7、腸に刺激を与えないために、味付けはなるべく薄く。重症時は味付け無しも推奨します。
8、胃腸に負担を掛けるので、脂肪や炭水化物の多いものは避ける。少量から試して下さい。
9、胃腸に刺激を与える香辛料や食物繊維は、下痢を悪化させる危険があるので回復期に少量から試すようにしましょう。