PQQを摂取して脳機能を向上せよ!

PQQという新しいビタミン候補があるのを御存知ですか?

※wiki解説
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%AD%E3%83%AD%E3%82%AD%E3%83%8E%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%8E%E3%83%B3

※理研のプレスリリース「半世紀ぶりの新種ビタミン PQQ(ピロロキノリンキノン) 」
http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/press/2003/20030424_1/20030424_1.pdf

※J Clin Biochem Nutr. 2008 Jan; 42(1): 29–34.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2212345/

Pyrroloquinoline Quinone (PQQ) Prevents Cognitive Deficit Caused by Oxidative Stress in Rats

上記論文の題名は、「ピロロキノリンキノン(PQQ)は、ラットの酸化ストレスに起因する認知障害を予防する」というものです。ヒトでの臨床試験もいくつか試みられているようです。

※The Journal of Nutrition, Volume 130, Issue 4, 1 April 2000, Pages 719–727
https://academic.oup.com/jn/article/130/4/719/4686720

こちらの論文によりますと、PQQは次のような食品に含まれているとのことです。

単位=μグラム/キログラムまたはリットル
ココア 、800
母乳  、140~180
納豆  、61
キウイ 、27
ニンジン、17
キャベツ、16
バナナ 、13

ココアの含有量が際立っていますね。そういえばココア=チョコレートは、中央アメリカの原住民が「貴重な薬」として使っていたという逸話が思い出されます。

※wiki解説、チョコレートの歴史
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2

※株式会社明治、チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究
https://www.meiji.co.jp/chocohealthlife/news/research.html

これを読んで「チョコレートって健康に良いんだな」と漠然と考えていましたが、実はPQQが関与していたのかも知れませんね。母乳は赤ちゃんしか頂けませんし、あとは、納豆、キウイ、ニンジン、キャベツでしょうか。PQQの機能や体内での働き方は未だ研究途上のようですが、これが解明されるまで待っていられませんから、日常的にこれら食品を摂取していくと良いですね!はい、決めました、これからチョコレートは絶対ハイカカオにします!

明治、チョコレート効果

涙活でストレスを軽減してウツを撃退せよ!

涙を流すことによりストレス軽減作用があるという研究があります。光トポグラフィ解析法という、脳の血流量を測定する装置を使って、「泣きのビデオ」を見たときの脳の前頭前野(感情をつかさどる部分)の活動状況を調べたところ、「恐怖のビデオ」や「笑いのビデオ」を見たときよりも血流量が増えて、心理テストをしてみると、混乱および緊張・不安の尺度が改善したということです。ストレスがうつ病の原因になるという研究もありますから、涙を流すことはうつ病の対策になる可能性がありますね。涙には心のリセット効果があるのかもしれません。

※涙とストレス緩和、有田秀穂
http://www.msd-life-science-foundation.or.jp/banyu_oldsite/symp/about/info/pdf/3-6_085_089.pdf

この論文には、「泣きのビデオ」がどんなものなのか明かされてないので、ここに推測したものを列挙してみましょう。「古い」「ダサい」「子供っぽい」「乙女チック」などとバカにせず、たまにはビデオで涙を流してスッキリする体験も必要ということでしょうか。大河ドラマとか、朝の連続テレビ小説とかも意外に効用がありそうです。定番の「おしん」とか「独眼竜政宗」とか「大地の子」とかも良いでしょう。NHKオンデマンドで見れますかね。不思議なことに、感動する映画は何度見ても感動できますね。自分に合った「泣ける映画」を選んでおいてたまに見るという方法も良いと思います。

エデンの東
ゴースト
南極物語
クレイマー、クレイマー

※ストレス科学研究 2015, 30, 138-144、山口県立大学看護栄養学部の論文
https://www.jstage.jst.go.jp/article/stresskagakukenkyu/30/0/30_138/_pdf
 
有田秀穂、脳からストレスを消す技術

養生訓その3、部屋の中で居る位置は!

養生訓は、1712年に福岡藩の儒学者、貝原益軒によって書かれた健康指南書です。84歳で亡くなる前年83歳の時の著作です。当時の平均寿命は35歳程度ですから84歳が如何に長寿であるか分かると思います。健康診断も、抗生物質も、抗ウイルス薬も何も無い時代に84歳まで生きたことがどれほどインパクトあることか想像に難くありません。

貝原益軒は、現代の二重盲検によるエビデンスの確立法などの技法やツールを一切使わずに、日々の観察、思索と実践から、膨大な健康法を編み出しました。読んでみるとなかなか抽象的で難しい部分もありますが、「脳に良い健康法」もいくつかありましたので、すこしずつ御紹介してみたいと思います。

著作権がありませんので、ネットでも読めますが、書籍を手にとって読むことも有益だと思います。昼食後に、養生訓を手に公園に出かけ、少し読んで帰ってくるような健康法が考えられます。

※wikipedia養生訓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A4%8A%E7%94%9F%E8%A8%93

※中村学園大学によるWEB版養生訓
http://www.nakamura-u.ac.jp/library/kaibara/archive03/text01.html
 
※書籍なら
「すらすら読める養生訓」立川昭二、講談社+α文庫
 

5巻2訓

つねに居る処は、南に向ひ、戸に近く、明なるべし。陰欝(いんうつ)にしてくらき処に、常に居るべからず、気をふさぐ。又かがやき過たる陽明の処も、つねに居ては精神をうばふ。陰陽の中にかなひ、明暗相半(なかば)すべし。甚(はなはだ)明るければ簾(すだれ)をおろし、くらければ簾をかかぐべし。

意訳

部屋の中では常に、南に向かって、窓に近く、明るい所に居るべきだ。暗い所に居ると気持ちが沈んで良くない。但し、明るすぎる所も、長い時間居続けるのは精神が疲れてしまって良くない。明るいのと暗いのと、中庸に合致し、半分ずつにすると良い。明るすぎる時はカーテンを掛けて、暗いときはカーテンを開ければ良い。

鑑賞

この訓は、益軒が300年前に日光によるビタミンD合成と、そこからセロトニン合成に至る代謝回路を知っていたのではないかと疑わしくなるほど、鋭い指摘です。現代精神栄養学では、皮膚でビタミンD合成に必要な時間は、「冬の12月の晴天日正午の札幌、つくば、那覇について、それぞれ139分、41分、14分」と見積もられています。そして、紅斑を生じるなど皮膚に有害な影響を及ぼし始める時間は、札幌227分、つくば98分、那覇42分」と見積もられています。

https://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141127/20141127.html
 
※参考書籍
「セロトニン脳健康法」有田秀穂、中川一郎、講談社+α新書