LHジペプチドでウツ抑制

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神戸大学の研究グループは、キリンホールディングス株式会社との共同研究により、Leucine-Histidine(LH)ジペプチドがミクログリアの活性化を抑制し、うつ様行動を改善することを発見したということです。ジペプチドというのはアミノ酸が2個繋がっているという意味で、LHジペプチドは、ロイシンとヒスチジンというアミノ酸が2個繋がっているという意味です。様々な発酵食品に含まれるLHジペプチドが、脳内炎症の抑制を通じて抑うつ状態の改善に繋がる可能性を示唆しており、日常生活における予防方法の開発に繋がる可能性を提示しています。9月9日(日本時間)に学術雑誌「Nutrients」にオンライン掲載されました。

※「Nutrients」にオンラインの要約記事

https://www.mdpi.com/2072-6643/11/9/2161

経口摂取したLHジペプチドは、脳内炎症モデルの前頭皮質および海馬の炎症性サイトカイン産生を抑制し、うつ様行動を改善したということです。

そして、うつ病の動物モデルである反復社会挫折ストレスモデルを用いた試験において、経口摂取したLHジペプチドはうつ様行動や不安様行動を抑制したのです。

LHジペプチドの摂取方法

LHジペプチドはアミノ酸であるロイシンとヒスチジンが結合したもので、納豆、酒粕、甘酒、青カビチーズ等の発酵食品に多く含まれる食経験豊富な、安全性の高い成分です。今後、LHジペプチドによるミクログリアの活性化抑制を通じた、抑うつ改善およびうつ病予防方法の開発に繋がる可能性が期待されています。

その予防法が開発されるのを待っていられませんので、とりあえず、「納豆、酒粕、甘酒、粕漬、青カビチーズ」を食べて、ロイシンとヒスチジンの多い食べ物も意図的に摂取しましょう。ロイシンもヒスチジンも元気が出る栄養素かも知れないのです。発酵食品は、和食でも欧米の食生活でも、伝統的な食べ物に多く含まれています。加工食品をやめて、伝統的な食べ物を自分で調理して食べると良いでしょう。

ロイシンの多い食品

  • 鰹節
  • 高野豆腐、湯葉、きな粉
  • ビーフジャーキー
  • パルメザンチーズ
  • ホタテ貝煮干し、スルメ
  • 豚ヒレ肉
  • シラス干し

ヒスチジンの多い食品

  • 鰹節
  • カツオ、マグロ、ブリ、サンマ
  • ビーフジャーキー
  • ごまさば、マカジキ
  • 鶏ムネ肉
  • 豚ヒレ肉
  • シーチキン(まぐろ)

ロイシンとヒスチジンの両方を含んでいる鰹節とビーフジャーキーと豚ヒレ肉は、うつ予防のブレインフードになりそうです。納豆、酒粕、甘酒、ブルーチーズ、青魚の粕漬けながお勧め食材です。甘酒は栄養豊富で「飲む点滴」とも言われるスーパードリンクです。

※参考論文、麹甘酒に含まれる成分について

https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010920187.pdf

Screenshot of www.kanro.co.jp

※参考食品

伊藤園、五穀の甘酒

鳥取門永、銀だら入り西京漬&粕漬セット(90gx8切入)

Amazon商品検索「ブルーチーズ」

Amazon商品検索「甘酒」


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