言葉のクスリ、菜根譚を読む、その1(腹半分の教え)

菜根譚ビギナーズ・クラシックス、湯浅邦弘

処世術を教えてくれる中国古典名著「菜根譚」ですが、養生訓として読むこともできると思います。

後集122条
花看半開(はなははんかいをみる)
酒飲微酔(さけはびすいをのむ)
此中大佳趣(これたいかのおもむきにあたる)
若至爛漫骸醄(もしらんまんがいとうにいたらば)
便成悪境矣(すなわちあくきょうをなす)。
履盈満者(えいまんをふむもの)
宜思之(よろしくこれをおもふべし)

※意訳
花は満開ではなく、その一歩手前を楽しもうじゃないか。
酒だって酔ってしまう一歩手前、ほろ酔い程度に楽しもう。
これが偉大な人の趣向である。
骨の髄まで酔ってしまったら、これは悪い状態だ。
権力や財産を得たとしても、これをわきまえなければならないよ。

※鑑賞
最初は花見と酒のたしなみを論じているのですが、最後は、えいまん、つまり富貴の人の処世術となっているのですね。これを食生活の観点で解釈すれば、「暴飲暴食は良くないよ」という教えになると思います。日本でも昔から「腹八分目」と言いますが、菜根譚では「腹半分」ということを教えてくれているのです。

お酒のほろ酔いって、サントリーから出ていますね、そのものズバリの名前で!

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