プロバイオティクスの抗うつ作用

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プロバイオティクス(腸内善玉細菌)の活用により抗うつ作用が認められるというメタアナリシスがあります。メタアナリシスというのは、多数の研究論文をプログラムなどで整理して、研究成果の分析をすることです。

※プロバイオティクスの抗うつ作用を報告する論文

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27509521

コクランというイギリスの非営利法人が出しているメタアナリシス専用ソフトウェアReview Manager 5というソフトを使ったそうです。

https://community.cochrane.org/help/tools-and-software/revman-5

論文では、プロバイオティクス介入により、健康人と大うつ病患者のうつ病尺度が、両方とも、有意に改善されたとレポートされています。また、60歳未満の年齢では有意に改善が見られるが、65歳以上の年齢ではプロバイオティクスの効果が観測されなかったともレポートされています。老人の腸内細菌を改善することは難しいということかもしれません。

プロバイオティクスは、具体的には、「乳酸菌、納豆菌、酪酸菌」を摂取することです。一般には整腸剤として売られていますが、「うつ病予防」にも使える可能性があるということですね。ヤクルトとかヨーグルトとか、乳酸菌が含まれているキムチなどの漬物も良いでしょう。勿論、腸内細菌のエサとなる、オリゴ糖や、食物繊維を摂ることも良いですね。

酪酸菌、強ミヤリサン

納豆菌と乳酸菌、ザガードコーワ

乳酸菌、ビオフェルミン


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